わび錆カー





なんか昔の車というもんは、顔があるな。
怒った顔、情けない顔、
こいつは元々はお笑い顔だけど、年月がたち泣き笑い顔になってしまった。
しかしこの顔、ランボルギーニミウラにも似てないか?


こいつを初めてみたときは、ギョッとした。
こいつはさしずめ、さらし首。
でも顔は笑っているぞ!
あんたはだれだ?
ニッサンジュニアか?
どういう生い立ちでこんな形になったかは、今更知る由もないけど、
なんだかオブジェに見えてしまうのは僕だけでしょうか?


この2台はどちらも仲良くトヨタトラックで、錆かたもなかなかの物。
よくもまあこんなきれいに錆びました。
年式は右のトレーラーの方が新しいと思うけど、どちらも昭和の日本を縁の下から支えた、あとの姿ということでしょうか。
まわりを見るとこのき場所も余裕がそんなにあるようには見えないので、いずれは立ち退きを迫られるのか?
この場所が平原とかなら絵になるのだけどなあ。


放置自転車は放置自転車だけど、駅前などにあるのとは年期が違います。
このように立ったまま朽ち果てていこうとしてます。
なかなか根性あります。
ブレーキがワイヤーでなくロッドのタイプはいつのまにかなくなって、酒屋などにある黒い配達用の自転車のみになりました。
水に弱い革製のサドル、ホワイトリボンタイヤ、ラッパが泣かせます。
この当時の自転車は、ちゃんと金属のエンブレムが付いています。
そのデザインもなかなか見応えがあります。
色といい、サビ具合といい、場所といい、文句なしです。


もとへもどります。


次へ。


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