春ですねえ。大工作業は完全に休んでいました。
壁になる材料がなかったというのが大きいです。
金がない、めぼしい物売って数千円の稼ぎの中で、作業進めます。
小屋の中に調理場所作るため、水道蛇口一本付けるだけの工事です。
最初はつるはし持って穴堀です。地面30センチぐらい掘り下げると、管が出てきました。
途中から分岐にして引き込みます。
塩ビの配管部品はしかし安いねえ、13ミリの場合エルボなど、28円です。
駄菓子屋の飴並みです。
しかし要求される仕事度は絶大、値段10倍でも、おかしくない様な気がします。
それに、残してた廃材の中に、塩ビ管もあり、直線部分は切って使い回せますので、
今回購入した物は、ジョイントと、エルボだけです。
曲がり部分も、接ぎ方次第では有効に使えます。これもパズルみたいですね。
新品部品でもそんなにコストはかかりませんが、塩ビパイプゴミに出しにくいので、ここで使い回しします。
蛇口も、放置していた物をピカールで磨き、再仕様。
屋外で放置していて錆びていてくすんでいた蛇口ですが、磨いてビックリ、すごく奇麗になります。メッキがしっかりして磨きがいがあります。
スタウトのバンパーも、これぐらい品質の良い、メッキなら錆びないのになあ。
色々、失敗もしました、水漏れテスト。ボンドの付け忘れでジョイントから水が漏れてたり、
電気コード絡ませたまま配管してたり、、、。
この作業は半日強で思ったよりも面白く早く済みました。
この小屋作りが始まってから、あちこち出かけることが無くなりました。20年ぐらい前は 各地の国道、脇道をブラウン運動のように激しく動き回っていました。
その行く先々で見た、生活感のある面白い建物が、今のアイデアの元となっている様な気がします。
漁港にある小屋、田舎の駅、郵便局、ドライブイン、そんなところです。
でもねえ、遠くに行かなくても、見慣れている今の生活の中にもそのような場所はいっぱいありました。
子供の頃に自転車で走り回っていた、そんな物探しに当時の路地裏をまた大人になって原付で走ります。
記憶では防空壕のトンネル進んでいった先が民家の裏庭だったり、薄暗い山の中に水路だけ通す、細長い橋が渡してあったり、お茶屋や遊廓の名残、現役の銭湯、、、。
巷では、町屋や民家を改造し、こじゃれたカフェにとして、オシャレ風な雑誌に載ってたりすると、自分の好みも所詮は移り気なただの流行ものなのかと、思ったりします。
それらは、ただの懐古趣味か相変わらずの洋風取り入れデザイン、新しさはなくただ商売としての
魂胆が見え隠れし、それに乗っかる企業と選択するだけの消費者としての関係が再び浮き上がってくるのです。
最近ならエコや環境のイメージを企業の道具として使われ、最終的には商売と結びつき、
回りの景色や、知らずのうちに生活までもデザインされているように感じる事があります。
テレビcmでは「エコエコ!」と莫大な宣伝費かけ、イメージ作りに押されると、本来のエコロジーの精神に違和感を感じる事があります。
せっかく人に頼らず自由に作っているのだから、商売情報に振り回されずにいきたいもんです。
そんな流行り廃りに、流されない不変のデザインは、どんなものか。
なにものにも縛られない自由な発想の建築物とはどんなものか?
まあ、たかが小屋ぐらいでそんな大げさな事考えるのもおかしいのですが、人が住む為の目的でなくても、アート的な目的の建物ならどんなすごいものがあるか?
でかさも入れると太陽の塔か?あれにしても構造計算をした上でのデザインではないのでしょうか?極端に言えば、重量のかかる地上では、
自由な発想の構造物って、不可能ではないのか?
しかし顕微鏡の世界の中なら、構造の強度など考えなくても良さそうですが、あと、水の中とかね、でも水圧の関係で制限されるか、、、。
水中の生き物は、面白い形した物が多いもんね。まあそれはそれで極端な話になります。
とりあえず自分の建物は作業小屋ですので、効率よい空間があればなにも考え込む部分はありません。
今、ここにあるモノで組み立てた結果がデザインになるのです。
思考脱線しました。
作業場所が高くなりやりずらい場所に、気持ちがトーンダウンしました。
木工はちょっと休みにして、ガレージに収まったスタウトをやっていこうじゃありませんか。
数年間見て見ぬふりしてきたけれど、きちんと向き合い、検証。
あちこちひどく腐ってしまった訳ですが、よく考えるに数年間放置した結果だけではなく、
そもそも、一度も補修無く車齢30年も使用していれば、当然あり得る状態です。
動かしている時には、気がつきませんでしたが、持っていたサビの根源が、一気に増殖した感じです。
今まで良い程度のスタウトが自慢でしたが、気持ちを新規に切り替え、ラット風のスタウトに仕上げると思うと、素材としてのスタウトのサビも、まだいけるかなという気分になってきました。
こういう作業の前はヒップホップ系の兄ちゃんがMTVで「ピンプ!」とか言って、カスタムカーを製作してる所なんかの動画を見て、元気出します。
全員アホそうですが、ノリノリで、みんな楽しそうに、作業してるんやもん。
久々に機械工具を手にしました。 自分の2本の手、10本の指は、錆び付いたネジを緩めたり、ギターの弦を弾いたり、腐った丸太を土から堀り出したり、ネコの額をなでなでしたり、ざらついた塗装面を平らにしたり、絡んだ髪の毛をほどいたり、あり地獄つかみ出したり、、、、、色々な仕事してきました、そして、今まで指欠損する事無く、よくぞやってこれました、ほんとに感謝、(親に?運命に?)これからも10本の指が無事であるように。
マスク外すと、内側はサビ色満開!これはすでに放置車輛のカラーだ!
触る度にボロボロ錆びの果てが落ちる。
映画「CARS]に出てくるキャラクターにサビまみれの車がありましたが、笑い事ではない。
とりあえず、補修ばかりしていたラジエターをオーバーホールに出します。
基本的にはpor15と穴はfrpを貼って、処理します。
少し延命できればいいというぐらいの気持ちです。弱い部分を部分補修しながら、付き合っていきます。
そうした上で寿命が来たらその時はスクラップになればいいです。
この葉っぱのように、自然の摂理にしたがって変化している様は美しく興味深いです。
劣化しにくい人工の素材は得てして自然の循環に入っていけないことがあり、
使っている分にはいいのですが、不要になると、とたんにお荷物になります。
特に建物の解体時に強く思いました。
今回の建物は、できるだけ分りやすい素材を使おうと思っています。
このスタウトも、鉄のかたまりのようで、自然還元率は高そうです。
日が少し長くなってきました、まだまだ寒さのピークですが、雑草がいやに青く感じます。
バンパーもネットで見つけました。汎用品のようですが、クロームメッキピカピカ!
本来なら自前のをメッキに回すのが筋ですが、値段とタイミングに負けました。
いずれはグリルもまとめてメッキに出します。それまでのつなぎということで。
仮付けすると50年代のアメ車みたい!フロント部分のクオリティが上がり、テンション上がります。
ラジエターも出来上がり、見た目、性能共、新品同様になって帰ってきました。
直してくれた方は一目見てスタウトのラジエターと分るぐらいの職人さんです。
こういう地元個人商店はいつまでも長く続けれるように、利用しなくてはなりません。
それに負けないように、その回りの補修も手を抜けません。
欠品だったラジエターホースも、手持ちの物で代用がききそうで、トントン拍子に進みます。
サビはサンドブラストで吹き飛ばします。これは寒い時期にやっておきたい作業です。
暑い時だと、メガネは曇り、コンプレッサーも水分含んで、目詰まりしてイライラしますから。
振り返ると前回全塗装したのは10年ぐらい前だったでしょうか?
約20年選手のスタウトを引き上げた時点で、1度目の補修、その後10年で2回目、
錆び止めのケミカル類の性能や効果を知るのは、最低でも5年ぐらいの期間がいりそうです。
その時は量販店diyの材料で済ませました。
その部分の不具合はまだ発生していません。
説明書の通りに作業の条件が整える環境だったら、そこそこの効果はあるようです。
補修が10年保てば、オーケーでしょう。普通の車の一生分だからねえ。
今まで無対策だった部分が今回の課題となって回ってきた感じがします。
やはり最低3年以上乗ってみないと、補修が成功しているかどうかわかりませんね。
今月のお客さん。
谷君のアマゾン。船の機関士です。
内外ともコンディション良好、とっても大事に乗っています。