秘密基地制作2010年 その24

2010年 10月 

彼岸花,盛りを過ぎ、景色に融けていく、紅色のフェードアウトが、えーぐあいだわ


やっと涼しくなりました。

家の顔とも言う、表面と玄関にさしかかりました。
見た目も大事ですが、玄関を境とした前後のアプローチ、小屋の中へ入っていく、 驚きや期待、というアミューズメント感をわずかでもいいので、演出したいです。
いよいよ、佳境ですな!

右隣に並ぶ壁は3年前の、スタートした頃、その後、屋根、周りの壁。最終は始まりの部分と隣に並びます。
作り始めと比べると、使っている材料と、精度、構造、全において良くなりつつあります。
そしていよいよ後半になり、今まで集めた材料をこれで全部使い切らないとという、うれしいノルマも出てきました。
後半にと、良い材料が残してあります。

石組みのように見える基礎部分は、実は知人の小屋つぶした時の基礎部分なのです。
土の中に埋もれる荒い石部分を逆に前面にもってきました。
巧みの技!「チャラララー」ビフォーアフターBGM

その上は大工さんからいただいた焼杉板をはめます。これは廃材ではなく、 元々商品としての加工建材みたいで、ここぞとばかりに使う新品はやはり嬉しいねえ。新品を切りたくなかったから、 下の基礎部分はこの高さにしました。

10月の体育の日の3連休全部使って、完成。
ちょっとプロの仕上がりみたいでないの?
ここにかかったコストは、ほとんどかかってない。
でもタバコ代、2箱値上がりして880円。声ガラガラ。ガラムだから。

10月初めに、六甲プレイランドの、安さんから店舗用の立派なガラスドアーいただきました。
個人医院の入り口ドアだったそうです。新規入れ替えで、不要になったそうです。
調べると、強化ガラスの透明ドアは「テンパードア」と呼ぶらしいです。
高さは約2、5m、厚さは13ミリほどで、かなり重量もあります。
推定100キロ。最低動かし人員、2人以上。

最悪、ダメならそのまま、埋め込み壁にしてしまおう。
表の玄関回りのレイアウトは、人が外から来てどのように玄関をくぐるか、床、高さの全体像が掴みにくい。
このような具体的な部品が入ると、間取りが考えやすいです。
この重いガラスをなんとか簡単に取り付けられないか、治具を考えます。

だいたい、寝る前に次の事考えるのですが、いいアイデア浮かぶ前に寝てしまいます。
最初、防犯面で、建物前面は窓は付けずに、どこから入るかも分らないぐらい、外部を拒否する雰囲気にしようと思っていました。
それが、正反対の「いらっしゃーい!」無防備丸見えのドアーとなり、それをどう処理しようかと、考える事になりました。
この建物自体が、そのときその時の出会いで形が出来上がっていく、アドリブ建築ですので、自分でもどうなるか分らない所が、おもしろいです。

平日の夜は電気配線です。
3つあるブレーカーをどのように振り分けて使っていこうか。
一個は照明と2階、って感じ。
最近仕事からかえるとすぐ日が落ちて、基本的に明かりの元の下の作業になる為に、 こちらに力が入ります。

灯りに関しては、こだわりがあり、ただ中が明るくなればいいと言う訳にはいきません。
そのために、かなりの種類の電灯をキープしてあります。
今回の小屋は、灯りを小分けに分散し、部屋に奥行きを演出しようと考えています。
コンセント沢山設けないといけないのですが、よろこびでもあります。

ちょっとした愉しみ。

「胸がキュンとするバイク」が自分にあるとすれば、このバイクを 選びます。初めて買ったヨンヒャクがフォーワンでした。

数年乗り最後はブルドーザーにぶちあたりバラバラになって手放しましたが、、
後に、未練がましく部品交換会で部品だけ調達。

今から思うと性能的にはいいものありませんでしたが、 この純正マフラーの曲線は工業製品の域を超えていると思うのです。

以前しりあいからいただいた ガス灯です、このまま電球仕様にしてもいいのですが、本物がどんなものか、一度試す価値ありますよね。
明治?大正?昭和初期でしょうか、

仕組みがよくわからず、知っている人にたずねようにも、手がかり無く、
ネットで調べるにも、このような情報の発信源となる世代とネットの世代がかぶらず、個人でいじっている人の コンテンツに全くヒットしません。 逆に、ネットに引っかからない内容なら、自分が一番乗りの気分もあるので、それはそれでやる気出ます。

構造は簡単で、要は、筒を中心ににガスを絞るつまみと、空気の調節の穴があるだけです。
ただの炎がシェード内に出るだけの構造に見えますが。
ガスって言っても、lpにしてもブタンやなんかの配合比は、現在のプロパンガスの内容と同じだったのか、皆目分かりません。
ただ、ホースの取り付け口径が、現行と同じで、そんなに古い物でないのかも。
筒先から出るガスとなると、焼き肉屋などの玄関先に看板として威勢の良い炎が出ている装置見る事ありますが、 灯りというより、タイマツの様なものになるのではないかと、考えます。

早速実験開始。
軽く内部掃除して、プロパンのホースを突っ込み点火します。画像のように、ゆらゆら炎が出るのですが、炎は下から上に上がろうとするので、安定するようには思えません。ガスを沢山出すとシェードから炎が出るし、小さいとろうそく並みの明るさだし。
まあこんなもんか?しかし自身は多少明るくなっても、とても周りの物を照らす役割まではなってない。
ガスエネルギー、そのまま出てくる炎の明るさで使う事は効率かなり悪い。
熱量はあるけれど、、、。

やはりキャンピング用ランタンのようにマントル式のタイプなのかなあ?
そのような取り付け場所があるようにも見えます。
市販のコールマンのガソリン用ですがマントルを試してみました。
結果、多少マッチングの点で、形がいびつになり、マントルの発光にムラがありますが、とりあえずオッケーです。

大正ロマンの灯り!?の下でメロウな曲でも聞いてみよう。

裏側の足元です。
まあ、物の出し入れに使う事になるので、台車で動かす事考え、 屋根用?のスレート?を貼付けスロープにしました。

今月のお客さん。

別にタクシー乗り付けてきた訳ではありません。
この黒いセドリックタクシーです。
個人持ちの払い下げタクシーも、珍しいですが この珍しさは、もう一段階あり。屋根がハイルーフになっていて、ガルウイングのように天井が開きます。
元タクシー、花嫁送迎車です。

そして一番僕が感心した部分。
ただの払い下げタクシーではありません。
エンジン含む各機関とも、オーバーホール済み、マフラーを含め殆どの消耗品を新品に交換してあります。
こういうのリピルドカーっていうのでしょうか、タクシー業界には再生車を、再び購入して使う流れがあるようで、タクシー専門ということで、用途と車種を絞れるので、効率よく車を再生している専門業者があるということです。

なるほどと思う事ばかりですが、再生された車の価格は、軽の安めの中古車ぐらい。
車の内外、かなり粗捜ししました、シートの破れ、車体のサビ、軋み、全くありませんがメーター30万キロきちんと正直に申告しています。 燃料もガソリンの半分ぐらいの価格帯ですし、さすがタクシーってのは、あらゆる部分でエコノミーな乗り物なのですね。

タクシーという車種抜きにして、車の品質と価格だけ考えたとしても、これはお買い得感あります。
タクシー独特の、仕様というものがあり、LPガスはもちろんの事、ステアリングのギア方式、バイアス専用タイヤ なので、ハンドリングにはクセがあります。
時々貸してもらうので、他にも紹介したい部分あるのですが、オーナーさんよりきちんとした紹介があると思うので、 ここでは省きます。

このオーナーのノスタルジアさん、以前の乗り物はシティブルドッグに乗っておられましたが80年代当時のシティの品質、その後のの部品供給に維持の限界を感じ、業務用黒塗りタクシーの道を選び、もう数年になります。
特にマニア的な観点からこのタクシーを選んだという訳ではなく、普通の家族カーの用途としても十分行けるという事で使っています。
つい最近も、娘さんの為に竹馬を作る為に、山から切り出した長い竹を、ハイルーフ開けて上手く車内に取り込んでいました。

古今東西の車に精通している、ノスタルジアさんが選んだ究極の車選びとは、、、、
仕事車として熟成し、信頼性も高くいタクシー、そのリビルト車
これが、車選びの「上がり」でしょうか。
ちなみにバイクはこれまたビジネスバイクCD125です。なるほど。 見慣れた乗り物を知らずして、語るべからず。ってことですかね。


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