秘密基地制作2010年 その25

2010年 11月 

今月のお客さん?
土間のコンクリの隙間に家を作っていました、ネズミの秘密基地
早く引っ越しないと、来週生コン流し込むよー

今月サボった訳ではないのですが、やたら新旧モノの話題ばかりになってしましまいした。

9月からは平日に段取りして、週末はセメント作業しています。
セメントって元々は形が無く、どんな物にでも変化自在なのに、基本的には直線系。
場所は目立たない基礎的な部分。

だいたいは職人さんの手によりきれいにまとめられたセメントですが、もっと前面に出てくる存在として扱ってもいいのではないでしょうか、とも思う。
打ちっぱなしのコンクリ表面もモダン感覚として受け入れられていますが、これですらワンパターンな使い方に感じます。

巷にはコンクリート柄のプリント壁紙が存在しているあたり、もう何がなんだか、分らなくなっていますし、もうひっくるめてこの辺のカッコ良さは感じません。

基礎に使っているブロックですが、埋め込みせず土の上から出た状態だったので、 建物の基礎部分周りを、90センチ四方の幅にコンクリで固める事にしました。 やり始めて2ヶ月位経ったなあ。
茅葺き時代の名残も残っていて、トイレや風呂場の基礎部分もこの際一緒に埋めてしまいました。
がんばって均一にならすのですが、乾くと波うってるのがよくわかります。水平に馴らす作業は難しいいね。
基準の水糸張ったのですが、これは濡れたセメントにくっついてしまうので、失敗でした。
やはりプロみたいに仕上げをキレイにしたいのですが、
水糸張ってもどうしても凸凹になります。どうしても運び込んだところが、山、になってしまう。やはり根気と道具かなあ。
上手くいかないと、全部逆らいたくなり、一面、絵を描きたい衝動にも駆られます。

再生骨材を使ったコンクリートですが、課題も見えてきました。
まず、配合比、もっとセメント混ぜたら良かった。薄いとなかなか乾きにくく、そしてもろい。白っぽい?
ひび割れはないんだけれど、乾燥後でも表面爪で引っ掻くと、キズが残るぐらい柔らかいです。
この間買いに行った時は、セメントプラントの大掃除時で、捨て場のピットの柔らかいコンクリを砕いたものだったのが原因か、パサパサ、セメント混ぜてもびしゃびしゃで、とてもやりにくかった。
やはり品質としては不安定なので、うまくつき合うには配合も臨機応変に対応しないとね。
小屋の材料調達ではあまり、お金を使いませんでした。

ゴミ捨て場に、このようなものが捨ててありました。
(台車じゃないよ、この場合。ま、台車もゴミでしたが、)

ロッドの長さがが無段階で調整できるようになっています。
縮む方向にはロックがかかります。丸い台の金具は首揺ります。何かの用途だけに特化した用具なら、 ゴミだし、、。持って帰るべきか、否か。ゴミ現場で悩みました。
しばらく考え込みました。もしかして、多分、まちがいなく、これは、、、、
足元が不安定な場所でも、しっかり足場が確保できる、「はしごの足、お助け君」(勝手に命名)です。

実は3本足より、4本足の方が安定しにくいのですね。
不安定な足場のもと、てっぺんによじ上りその上手元に集中してしまうと、 足のバランスを忘れ、とても危険な状態になるのでした。今までよく落ちなかった事。
不整地でも、立てる事が出来ます。

小屋の製作って、結局何でも屋さんなのです。
ってことは、ジャンルを問わず工具や道具に興味が出ます。
どんな工具でも現在いらない物は無いという感じで、興味の間口は広く、 この使い道がひらめいたのかなって思います。

10月30日に今年最後?の台風13号が接近しました。
警戒していましたが大した事無く、台風に会う事無く過ごせそうです。
今年も助かった!
後半週末は連日雨で作業がはかどりませんでした。

秋風が寒く感じられ、小屋にストーブが欲しい季節です。
まだ、隙間だらけだけど、、、。
風を止める為にもドアーの製作をぼちぼち始めます。
重量があり、動く部分なので,しっかり作ります。

基礎部分は一メートルぐらいの長さのh鋼を埋め込み、コンクリ深さ20センチ程埋め、ドアーの重量の分散を計ります。
フロアヒンジと云う、専用の受けがあり、2センチ程の突起に全加重がかかります。これにはダンパーが内蔵されていて、ドアの開閉スピードも調整します。 上部に当たる部分は12ミリの丸棒を深さ2センチ突っ込むだけになります。
ここにも専用のヒンジがあるのか、謎です。

けっこう自慢だった、強力ストーブの電源が切れるようになった。
最初の電源が入らない、それなら簡単に直るかも?基盤、センサー、と結構粘ったが、悪い場所が見つけられない。

頼みの綱、メーカーサービスに問い合わせると、出張費3000円ぐらいで見にきてくれるらしい。
修理のポイントなどきいた最後に、詳しい型番知らせると、「それは古いですねー、もう部品のストックありませんので、修理は難しいと思います」
といわれた。おいおい、最初に聞いてくれよ。僕のなかでは20年前の物が特に古いとは思えないのだけれど、、、、。

ってか、最新式のフル制御システムストーブだったのに。メーカ側からすると 20年近く経ったストーブは、大往生らしく、業務用のストーブは6−7年で買い換えを勧めているらしい。
今回、ストーブばらした感想は、ブロアーファンやインジェクション、金属のプロペラなど、単品部品としてみてもけっこうしっかり作ってあり、どれもが魅力的な部品のかたまりなのですが捨てるのもったいないな。

隣で使っているストーブは元々おじいさんのストーブです、「こら!若いのしっかりせい」って言ってそう。

僕の日常は、建物中心に動いているのですが、そのなかに時折、突然珍客が現れて 自分のやる優先順位がガラガラと、組み替えられることがあります。

今回の突然のお客さんは、石油発動機と、これまた両極端な、中華バギー。

中華にするか、郷土料理からいただくか、、、。

発動機は不要品回収で出たからということで、知人より連絡あり、引き取りにいきました。
残念な事に無知な業者に荒っぽく扱われ、見事に破損していました。
しかし「無知な業者」というのは筋違いか、業者にすれば目方と素材が全てで、骨董品云々なんて事言ってたら、 ヤードがすぐ山になってしまうでしょう。まずは救出できたというだけで、ここは良しとしましょう。
実は、この発動機、既にジャンク品を持って、老後の愉しみにとっておこうと思いましたが、今回の程度の良い発動機みて、エンジンかけたくなりました。

機関は動き、まだ油気を帯び、先週動かしたよ。って言っても信じそうな状態です。
既に持った程度の悪い部品取りを隣に並べてみると、メーカーは同じだけれど、タイプは違い、部品取りに出来る分はそうなさそうです。

そもそもこのエンジンは地方毎に多数製造メーカーがあったそうで、郷土色の強い機械だそうです。
この「アキツ」ここ京都北部の地元のメーカーで、2台手元に揃ったのも偶然ではないと思います。
貴重な資料としても、なんとか動かす所まで持っていきたいです。

中華バギー、。庭先のおもちゃとしてならいいのですが、公道を走らせるってのは、実際どうなんよ?ってことですが、不整地専用車として生まれたバギーとしての性質からすると公道走行は向いてないと思います。

道のコンディションが全てステアリングに返って疲れる。
ラッパズボンがイカしていた昭和世代からすると、バギーってのは、ズボンの形としても流行っていましたが、砂山を自在に走ることの出来る、自由の乗り物というイメージがあったように思えます。
レジャー専用としての乗り物のカッコ良さ、でかいタイヤに、骨組み丸出しの車が、魅力的に見えました。
自分の世代ではプラモやラジコンにサンドバギーは外せない形で、ワーゲンベースが有名で国産ではダイハツのフェローバギーなんてのもありましたね。
いつの時代でも、バギーはあこがれの存在なのです。

話それましたが、この中華バギー、デザインはキャリアが付いていますので、農耕atv風でしょうか。
しかし実際こいつは不整地で荷物積んだら、すぐ曲がってしまう様な出来具合です。
ので、いいように考えれば工夫改造大好きな人にはやりがいのある乗り物です。

中華製は仕上がりが雑と云われています、それは70年代のハーレーなどの雑とは違い、中華は、ちゃちいのですね。
一時、電動スケーターが流行りましたが、どちらにしても日本のメーカーは道義的に作らない種類の乗り物です。これも2−3年で波が去りました。
その時に見たちゃちな作りがあのバギーにそのまま受け継がれています。
3回程缶コーヒーを買いに行ったので、もう満足し、このような代物ということを十分理解してもらい。人に譲りました。

11月の末、ついに玄関ドアーが付きました。

下に付くブラケットは過剰なぐらいに準備できたのですが、上ヒンジがベストの状態に持っていけませんでした。
柱の真ん中に中心点を持ってきた為に、、上側は垂直方向にプレートを付ける形にしたので、柱半分の幅をオフセットさせました。 横の梁が半分飛び出し。見栄えが悪くなりました。文字でかくとややこしいですね。
この部分色々対処法考えたのですが、とりあえず第一案のやりやすい方法で試しました。
だめなら第2案を実行するのみです。

最終的な案は、壁にしてしまえば問題ないです。
上側にかかる過重が、どれくらいのものか検討付かなくて、色々考えるに、 殆どの重さは下にかかるのではないかと、思うようになりました。
こういう強度計算、工業高校で習った様な気がします。
でもねえ、これやったとしても、金属の材質や、溶接の具合など、不確定要素がたくさんあり、 数値まで出しても実際は意味は無いかなと思います。

助っ人2人来てくれたので、一気に取り付けました。
正味20分ぐらいで大きなトラブルなく収まりました。
据え付けたあとも、ヒンジはバールこじると動き、ドアの微調整できました。助かった!
基準にしていた柱が狂っていたことも分り、サゲフリ頼りにもういちどドアーを垂直に直しました。
いままで重くて動かせないお荷物が、目的の形になり動き出しました。

ガレージの景色が変わる小さな感動です。
この小さな変化の連続が建築の醍醐味ですね
ドアの開閉など、慎重に観察しましたが、それほど全体にムリがかかっているようには見えません。
とりあえずこの第一案採用で、あとは長期的にこの状態で使えるよう鉄で補強を入れていきます。
最近金属加工が多いので、鉄工所の匂いがします。(鉄粉、鉄道のにおいでもあります)
今月はモノの解説ばかりでしたが、ようやく建物のネタで終わることが出来、やれやれです。
さあ、ラスト一ヶ月、冬ごもり快適に過ごせるよう、玄関を塞いでしまいましょう。
こちらは自然に融けてゆく扉


>>2010年12月へ


メインページに戻る


inserted by FC2 system