秘密基地制作2010年 その16

2010年 1月 

年末降った雪が、屋根からストンと落ちてくる。
2台の車は渇いた土の上で濡れずにいる。
これからは大きく作業の方向が変わり、大きな節目です。


しばらく材料代もないので、今あるもので隙間を埋めたりこまごまとした事やっときましょう。
横風は入るけれど、もう天気に一喜一憂することはない。
長い物で半年間ぐらい雨にさらしていた柱もあるので、ゆっくり乾燥できればいい。

カヌーや、3輪自転車など、大物も屋根裏にしまいます。
シートで被せていた、バイクなどもどんどん屋根の下に、移動。

放置していた物に、悪かったなあとおもいながらの作業は悪くないですね。

屋根の作業のあとは、さきっちょの垂木が雪の重みでたわまないように、つっかえ棒や、軒下の雨水が土を洗うので、 トユをつけたりと、自然に作業は流れていきます。

殆どの物をもらってきた物で、まかなえました。
トユの部品は、金物と、樹脂の2種類あるようです。 もらってきた物は金物タイプでしたが、切ったり接いだりするので板金のテクニックが少しいります。
樹脂タイプは、パズルのように組み立てて、ボンドで止めます。こちらの方が簡単の様な気がします。

ホームセンターには、プラスチック製のトユしか売ってありません。
金物の方は、昔からのお店にはきちんと在庫が置いてあり安心します。
こちらが素人だというと、建材屋さんも親切にやり方まで教えてくれます。
厳選されたいい物を売っているという自負もあるようです。

トユの最後の処理、「菊しぼり」って言う名前らしいです。
さすが職人の世界、奇麗な名前だ!人の名前は憶えられないけれど、こういうのは一発で入るねえ。

このトユ回り、金具類など、合計3000円弱で済みました。最初から揃えていたら一万円以上ぐらいかかったと思います。
古いトユは錆びていて、水の流れに抵抗があります。一応錆び止め塗っておきました。
継ぎ目は、へたくそでそこから水が漏れました。
車のゴム接着剤で止めときました。

北向きの風が一日中吹き込んで寒いので、今後勝手口となる、コンパネ製のドアをつけました。
雨水に強そうです。

100円均一で見つけた大きなヒンジを購入、説明書には多少の技術が必要と書いてありました。
コンパネに貼った材木も微妙に曲がっていて、始めからやりにくかったのですが、
本来ヒンジは扉が閉じた時にヒンジも柱とドアの隙間に重ねるよう固定するようですが、一人では取り付け難しく、 見た目悪いけれど、ヒンジの金具広げた状態で、簡単に付けてしまいました。

ドアの動きを見てみると、でもやはりこれは間違った付け方だったんですね。
ヒンジの角度と強度は、反比例していて、角度が狭い程精密な動きが出来る事が、付けてから分りました。
もうやり直しません。取扱説明書は正しかったね。

ドアの大きさは、ちょうどコンパネの大きさがベストだと思っていましたが、 つけてビックリ、180センチは低いわ。だれがみても。
しかたない、もう両方作ったんだし、、、。
これ以上の高さの物の出し入れは、横にして入れよう。

屋根の上の部分もだいたい覆ったので、ストーブを入れ、昼飯は焼き芋です。
もう、休みの日はご飯食べる時間がもったいないので1日一食のこともあります。
高い部分は、上り下りの回数が多くなります。
膝が痛くて、辛いです。
3日に一回ぐらい、はしごから足滑らせて、危ないおもいをします。
上り下りは慎重に。端から見ると老人の動きのようだと思いますが、実際、自分の体の老化を感じる時です。
20代のとき、バイクで足腰冷やしたからなのかなあ、
生まれて初めて、自主的に作業前のラジオ体操しました。

年末からずっと木工作業ばかりだと飽きてしまいます。
もらったスクーターを、夜に直したりします。

久々のスパナ、ちょっとした気分転換です。
建物と関係ないことですが、もらったスーパー、モレ、ちょっと変な名前、フレンチか?
乗ってびっくり、早いねー、最近遅いキャノピーばかりだったので、軽いふけ上がりの最新?原付の性能の良さに、 目が点。

壁に使う野地板が買えないので、壁を埋める為に、切れ端の端材までも使い切ろうという企画コーナー?、 これが廃材中の廃材、もう使えない、って切れっぱし、よく見ると形状はまちまちで、短い部分もそのまま使えそうな場所、見つけて使うので、ホントに使えない部分になる時には、10センチ前後と、意外と長さは揃っている物です。

なんとなく燃やさずに置いていたものが、ひと山ができていました。
最後まで使わなかったら、焼き芋の燃料になるものです。
古材ですので、ほぞの切り方が色々で、その部分を切ってから使っています。切り落とした部分は特殊な形て、その形が活かせませんでした。

丁度材料の壁がない今、装飾も兼ねて壁に利用してみる事思いつきました。
やり方を考えだすと、寝れなくて、早く試したくてたまりませんでした。
廃材からでた廃材を使う「そのままの形」を使というコンセプトなので、この為には材料を切らずに使うという事をルールとしました。
下から積み上げたので、テトリスのようでした。
出来るだけムダな隙間無く、偏らず、かといって規則的にでなく、自然に、、、。生け花?

実はこの見所、裏側に貼付けたコンパネ、物流会社のトラックで使うしきり板です。酷使され角が無くなり、お役御免と也、ここに来ました。
見えない場所になりますが、これも無加工で窓枠の大きさにぴったり合ったので、ここで採用されました。
ノコギリいらずの作品になりました。重さは20キロ近くあります。

結局勢いで、もう1つ作ってしまいましたが、この部分の壁の面積、どれだけ節約できたかと言うと、野地板10枚分もならないな。こりゃ。
製作期間は、8時間ぐらいかかりましたので、あまり材料と時間の節約には貢献できませんでしたが、結構楽しめました。

もう太い柱を切ってどうのこうのする事もこれからあまりないので、こういう物はこれ限りでしょう。
今回の建物のおまけとしてする貴重な作品としてみてもいいねこれは。
作品名は、いらない物を掛け合わせると、必要な物になるという意味を込めて、「 ー × ー = + 」(絵文字ではありません 念のため)

ドアの回りの長い材料で縁取る加工を、3回連続同じ間違いをしてしまった。
面白い材料が、全部ムダになってしまった。
「あーあー」
声を出しても一人。


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