秘密基地制作2010年 その25

2010年 12月 

この季節、晴れの日は濃霧から始まります。
霧の景色は幻想的です。
いよいよ今年最後の月、目標「すきま風ゼロ!」の部屋


風の強い日でした。周りがばたついて気になる日でした。
突然強烈な横風が吹いて、建物が激しく揺れ出したかとおもうと屋根部分が耐えきれなくメリメリいわせながら飛んでいきました。
天井部分無くして、溜め込んだ荷物が曇り空の下に散らばります。
呆然。悪夢だ!どうか夢であって下さい!!

信じられない、また最初からやんのかよーっ。
ってところで、夢が覚めた月曜の朝。
前日みたテレビのニュースの映像とリンクした悪い夢でした。

17時前には日が沈みます。
平日作業はもっぱら電灯の下で出来ることに限られます。
拾った100均メガネの補修とか、、、。
作業中のちょっとしたことで、腰を痛めた。弱った。

床下の通風口の確保せず、基礎部分作ってしまったので、結果このようにわざわざトンネル溝作りました。
トンネル全長180センチにもなりました。
腰痛と重なって、作業が雑になりました。
基礎部分作っている時に気がついたら、壁のブロック一個抜いとくだけですんだのになあ。
この冬初めて氷点下の気温になりました。セメント作業はしばらく終わりですね。

12月は2台の原付ホンダが入荷しました。
CDとシャリーどちらも難あり、でもうれしい素材です。
CDはカスタム途中で投げたもので、電気周りがぐちゃぐちゃ、スイッチがついているのですが、何がしたかったのか 不明です。
へんてこなレーシングマフラーがついていたのですが、CDの雰囲気に合わないので、部品交換会で仕入れた、solo用の純正マフラーを加工して付けてみます。

ワンオーナーの圧縮の無いシャリーはアマゾンのt君が引き取ってくれ、 只今エンジンオーバーホール中です。

2階に通じる仮設の階段をとっぱらったので、数ヶ月2階へ上がる事ができなくなっています。
床部分に入る為に、階段もそろそろ据え付けの準備です。
12月20日ほぼ、壁がつきました。
もう小屋の中で冷たい風が吹く事はないでしょう。
また1つの通過点です。

玄関の一番目立つ貰い物の焼き杉板が途中で切れました。

これ自体は貰い物で、元々は市販の加工品ですので、ホームセンターに行って買い足せばいいことですが、 見に行くと10束4700円でした。バラ売り不可ときたもんだ。
どーしよう。ほんの200×80センチの隙間を埋めるためなのにちょっと高いな。
いるのは4枚、これを買えばムダな6枚が残る。
これを使い切る為に、またこの加工品を買い足すという、おっとっと!これじゃ消費経済の流れに乗せられてしまう。

ほんの10枚程、市販品を使って楽な施行してしまうと、簡単にそちらに流れてしまいます。
ここは、踏みとどまり、半端材を見比べ、あるもので代用します。
焦げ目つけるのはLPガスバーナーです。

職場の近くの築70年程前の土壁の大きな倉庫が取り壊されていました。あまりにも丁寧なので、移築か? と思うぐらい、丁寧なばらし方でした。
聞くと、長年見慣れた建物をメリメリと機械で破壊しながら壊すのは、周りの住人の心情に配慮して、やめたかったという、とても良心のある業者さんでした。

今の厳しい産廃事情から、このような手作業でばらしても、金銭的な差がないという事で、 産廃としてゴミに出すのが難しくなってきたという事でもあります。
柱の種類や太さ事に番線で束にしてあり、良好な廃材をもらうつもりで現場に声かけたのですが、 丁寧にばらすと専門業者がとりにくるようで、チップや、古材屋に行き渡り、また家具などに生まれ変わり 有用な素材として活かされていくという事でした。
それはそれでいい事なのですが、 それでも、手ぶらで帰るのはなあーなんて、しつこく?食い下がっていたら、野地板の束をトラックいっぱいいただけました。 ありがとうございました。

次の日、すぐ装飾の壁として有効利用しました。
しかし、まとまりやすかったり、運ぶ時にケガしないように、板の釘がトンカチで叩いてあり、不要物にも手間かける事に、ちょっと感動しました。
プロの仕事って、結局そういう事なのね。

今月のお客さん。(招かざる)

クリスマスの休日も早朝から作業場に向かいます。
小屋の横で、なにやら気配が!
作業場の隣の畑に害獣捕獲の檻のしかけがあり、イノシシがかかっていました。

こちらの気配を察して、猪のちゃんは金網をどんどん突いて暴れだしました。
ちょっとひるむなあ、こういう状況。 おそるおそる近いてみて見ると、顔から血を流して、突きまくっている。
これ、どーすんのよ。まだ早朝なのに。
檻に連絡先が書いてある。急いで連絡。

電話では「すぐに行くわ!」と言ってたけれど、なかなか来ないよ。
ここ数年、仕掛けの檻は見た事あるけど、かかっているのみたことないし、 こんなのは、気休めだと思っていました。ほんまにかかるとはなあ。
しばらくしたら軽トラが来て、連絡した人が来てくれた。
白髪の年配のおじさんだ、紙に日付けなど書き込み猪のちゃんと記念写真?!
写真を撮って役所に申請するのだと云う。

ほんで、どーすんの?と聞くと、ここで処分すると云う。
処分?ってことは殺す?ここで?いつ?今?どーやって?
って言ってる間に、長刀みたいなの出してきて、 これで心臓を一突きで狙うけど、難しいから手伝ってくれと言う。
こちらはおびき寄せの役という事で、檻の横でイノシシの気を引く係になる。
はっきり言って、お断りしたい。でもこの状況ではムリ。
しかしこんなときおびきよせって、逃げ回っている猪に何て言っていいのか分らんよ!「コイコイ!」とか「おいでおいで!」とかペットかーっ!!
その間に狙いが定まったら、長刀?で1回そして2度目に急所に入ったみたいで、「ギャー」という断末魔のあと、

猪のちゃんの動きが鈍った。
3度目の槍で、動きが止まり、目がうつろになり何かが抜けたように見えた。
ちょっとナーバスな瞬間。この間10分ぐらいのことか。
よく考えると、この人も民間人。聞くと、地元の農作物や土地が荒らされるのを見ていられず、地域代表して狩猟免許を取り、役所の要請でこういうボランティアみたいな事、やっているそうだ。
ちなみにこのYさん今年で22匹目という事です。

テキパキ動きながら、「あんた、この仕事やってくれ!もう次の世代に交代せんといかんのよ!」
「いや、いや、僕は機械系は得意かもしらんですが、ケモノ系はちょっと、、、」
自分の地域は自分らで守らんとあかんのよ!こんど電話するから、、、
、かなりの本気で、スカウトされかけました、、、、。

まだ温かいです。今度生まれてくる時は、捕まるなよ。
福知山動物園では、小猿との絡みで、遠方からの見物客も絶えない人気の瓜坊が園のアイドルとなってかわいがられているのに、

そこから10キロ程離れたここでは、野山でせっかく元気に生まれてきたのに、ただムダに殺され埋められる 命もあり、やるせない現実です。


2010年1月へ


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