秘密基地制作2008年 その5


全てがれきで作りました。いい雰囲気の壁になりました。


2008年

2008年の春になりました。今年こそやるぞ!3年目のの正直。
敷地にそこそこ広さはあるのですが、新たに建物の場所確保するより、元あった建物の場所そのまま上に立てる事にしました。

所々土間のコンクリが残っていたり、基礎分もそのままで、これを根こそぎ取るとコンクリガラの処理が手間と言う事もありました。
今回ブロックを乗せた基礎部分はは茅葺きの時の物もので、すでに沈んでいる部分などあり水平でなかったのですが、かなりの広範囲にあったものなので、これを利用しながらブロック積みながら凹んだ部分はセメントでならして少しずつ修正すればいいや、などと安易に考えていましたが、実際やってみると難しく、歪んだ土台そのままに、ゆがんだままの出来になってしまった。

さて、柱の素材、鉄か、木材かの選択ですが。
家っぽくしたいことや、鉄の値段が高騰して、価格的に不安定というのもあり、ここに建っていた、たくさん転がっている茅葺きの柱を使い。木造ガレージにすることにしました。

基本的に金が無く、まあ自分で建てようと思う方はみなさん同じような環境だと思いますが。一ヶ月に出せるお金が2万円前後、その中でやりくりしなくてはならないので、逆にどのような建物にするかなんて、選択肢はありません。手元にある材料で縦横に組んで行くだけです。

茅葺きの建物解体したときに、50本以上は使えそうな材木残しブルーシートにかぶせて保管しておいてのですが、5−6年ぶりにめくってみると、穴だらけ、ありの巣になっていました。
地面に直接置かないようにしていましたが、這い上がる虫達には関係ありません、シロアリたちの食い散らかした切りくずが山のようになっていました。 アリの好きな木の種類があるのか、穴だらけのものと、全く被害のないものがあります、幸い大黒柱は全く被害はなく、腐りもなかったので、一番最初に救出し、再使用第一号に選びました。全体の半分以上は腐りとアリの被害に遭いました。置き場所の関係か動かしただけでパッキリ割れるぐらい腐っているものもありました。
こんなことが分っていればクレオソートでも塗っておけば良かった。

壁面がブロックそのままでは芸がないので、薄くセメント塗ることにしました。
わざと、コテの跡残してみました。ちょっと南仏風?正直、素人が綺麗にコテ跡残さず仕上げる方が難しい。しかしブロックも一個の単価は安いですが、数が増えると油断できません。
建材屋、ホームセンター色々回ってみますが、39センチ幅で145−170円ぐらいです。
意外にも建材屋の方が高い場合があります。
ブロックでは基礎部分では利用価値ありますが、壁として積み上げるとコストの点でメリットはだんだん無くなります。今回は3段でやめときました。
基礎に合わせた、最初の直線部分のブロックのできは最悪でした、10センチ以上も左右にぶれ、高さも5センチはずれたまま、修正しながら、積むと言うのは、 車の板金と同じく、土台が悪けりゃ最後までそれは残ると言う、素人が修正しながら作業する難しさ感じました。

かやぶきの解体時、風呂周りや、壁などモルタルの内側は煉瓦と言うことがあり、形のまま残った物は、捨てずにおいてありましたので、壁と基礎に使うことにしました。
コテは煉瓦コテと言う名前が付いているぐらいなので、素人にも積みやすいですが、こればかりに頼ると、鉄筋入れる場所が無くなります。人の作業見ると煉瓦に縦穴開けているのを見たことありますが、手間そうです。
煉瓦は一個60円前後、積みやすいし、見た目にはいいですが、コストが高いのが難点。
でもうちには、五右衛門風呂解体したときに、出てきた煉瓦が一山あったので、 それをもう一度タガネでばらして組み直し、壁にしました。
ええ感じの壁になりました。厚みや長さもまちまちなので、隙間も空いたりして、その間の目地にあちこちで拾って集めていた石ころを埋めたりして真夏の作業の気分転換になりました。エアーズ○ックや、富○山の石、子供が拾った貝殻、など、ちょっとした。博物館です。
こうなると敷地にあちこち散らばっていた、レンガやコンクリのかけらも、よく形を観て必要な場所に合う部分を見つけて、できるだけハンパ材を有効利用したいと思います。 どうせ自分でやるのだから、見た目は2の次3の次で、ハンパ材料に凝って逆に継ぎはぎ感を楽しんでみよう。
かつて丸太小屋は森林の簡素な小屋として生まれたように、ここにあるモノの組み合わせで、出来る小屋を作って行きたいと思います。
基本的にな場所に使う材木は9センチ角の檜、4メートル、の柱が建材屋さんで、2000円ちょっとぐらいで売ってあるのを見つけました。間伐材で少し難ありですが、国産だし見た目は気にしないので、とてもありがたいです。同じ価格でホームセンターなら半分の2メートルだったので、もっと早く気がついたら良かった。
基礎や最初の柱を有り合わせの材料で始めたため直角と平行のつじつま合わせを逐次強いられ、めんどくさい事になった。
材料を計算して加工しても、くみ上げてしまうと、手を抜いているつもりはないのですが、どうしても狂いが生じます。その度に出来る所まで修正しますが、あとでなんとかしようとそのままに進める事も多々ありました。とりあえずの目標は、雪が降る前に屋根が付く事です。
ここ半年間、道すがらの倉庫など観察しています。立派な瓦屋根から、崩れかかったトタン小屋まで、参考になります。
そして周りで解体工事があれば、廃材もらいに行き、新築工事では余った半端材もらいに行き、細かな部分の材料は、新品の材料切る事なく、 不要材木を有効に使っています。余ったら燃やすだけなので多い事に不都合ありません。
11月に入りました、行楽シーズンもどこにも行かないで、休みの日は作業ばかりしています。
5時になると真っ暗になり、作業灯つけてしますが、見えにくく、効率が落ちます。
柱の組み立ては、一番やりがいもあり、見た目にも、進んでいる感があります。
しかし、この部分は想像通り。今までのつじつま合わせに手間取ります。
規格モノの材料でなら、直角は簡単に作れますが、廃材が混じっていると中心線などがどこか分らなくなります。
それが組合わさると、上の方では何が起こっているのか分らなくなり、最終は寸法を無視して水平器だけを見て寸法決めました。
柱に長さ調整の端材をかませたり、柱の切り口が、歪んでいたりしているので、、点のみの接触が多く、柱を組み合わせてもぐらぐらと安定しません。
何度もきっちり計って組んだつもりが、柱の中程で上下2センチもずれていました、2センチもずれると、目視でもわかります。
原因は乗っけていった柱の重みでたわんでいました。
上にとりかかる前に、全体の強度をもっと上げないと行けません。柱ぶったてて大きく進むのが快感で、補強など地味な作業を怠っていました。
柱に残っているほぞ穴を利用して、強度を上げれたらいいと思いますが、小さな電ノコでは角材をきっちり斜めに切る事って難しいです。
このあたりで、買ってきた材料の比率が高くなってきました。屋根部分は新しい材木でないと、どうしても長さが稼げません。
トータル20万越えたかもしれません。
晩秋の季節になり、時雨空です。雨もよく降り、クレオソートたっぷり塗り付けてからの作業になります。作業終われば柱組合わさった所は、 トタン板貼って雨がかからないようにしています。あんまり筋交いを入れていないのでこの状態ではゆらゆらしています。
さて屋根勾配を決めるにあたってですが、こちら雪国で、多いときですと50センチぐらい雪が積もります。
角度がきつい程屋根への負担は減りますが、歩けない程の急勾配も作業性が悪くなるし、 勾配の角度で車庫か家のイメージも決まります。近場の理想と思う建物の屋根に遠くから分度器重ねて、こっそり?角度を測りました。 それによると、角度は15度ぐらいです。
それに合わせるように製作上きっちり考えやすい寸法に決めました。4メートルの長さに対して、1メートルの高さに決めました。
勾配25%です。この角度は分度器で紙の上で計ってみると15度ぐらいのようです。
これが、計算ではどう出すのだろうと思い、理系の人に教えてもらいました。
tan-1(1/4)=14.03度となるようです。 三角関数表で見てみると、25%に近い、24、93%でその時の角度は14度でした。
もう1つ大事な事ですが、屋根の長さがどうなるか? 式は、高さ1メートル、幅4メートルの時は斜面の長さ、x=√4の2乗+1の2乗 これは三平方の定理ということで、√17=は4.12メートルです。あれま12センチも柱の長さが足りない!建材屋に売ってある最長の長さは4メールなので、これを超える長さは、継ぎはぎしなくてはなりません。
屋根トタンの長さは、軒下延長30センチ、結局この場合のトタンの長さは5メートルになりそうです。

今回材木の接合は簡単なアングルの金具を木ネジで留めると言う方法でやっています。 この金具の数がハンパでなく多量に使います。一個138円、で近くのホームセンターで買っていたのですが、 ある日違う店では、98円でした、買う量は10個20個の量ではないので、積もり積もれば数千円の差にすぐなります。 今後は安い所でまとめて買っておこう。 でも、この辺りになると、進んでいく作業が楽しく、作業の前日は、早く明日にならないかなあと、思うぐらいになりました。
週末の天気が気になり、頭の中は足りない柱部分をどうやって継いだらいいかなんて考えると、ワクワクします。
自分が組み立てた柱の上は、高い視界から見る景色となり、とても新鮮です。


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